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あばよダチ公のpenのネタバレレビュー・内容・結末

あばよダチ公(1974年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

『太陽にほえろ』でブレイクした松田優作の映画初主演作らしい。いただいたDVDで鑑賞。日活ニューアクションと銘打っているけど、それっぽさは無軌道なドタバタからは感じられず。このコメディ具合はのちのドラマシリーズ『探偵物語』の無茶苦茶さを思い出して、その萌芽のようなものを感じる。佐藤蛾次郎の役があまりにも危険。

終盤の籠城展開は警察側のハンマー投入を見る限り、あさま山荘事件がモチーフだろうか。1976年の映画だし。同じく終盤にたてこもる『県警対組織暴力』は1975年の作品で、たてこもる側の結末が結構対照的だなーと思ったりしました。こちらの主人公含めた若者たちは、悲壮感をその場では出しつつも、基本的にはずるずるとは引っ張らず、明日からまた何か新しいことを求め始めようとする勢いがあるというか(最初に結婚して後に別れるヒロインの様子からもそんな感じが)。でもとりあえずケジメはつける。そういうエネルギーの出し方が妙に印象的。
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