マツモトタクシー

あばよダチ公のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

あばよダチ公(1974年製作の映画)
3.4
浦安駅に降り立った夏木猛夫(松田優作)通称モーさん
強盗及び殺人未遂で服役し故郷に帰って来たのだった
実家に戻ると母親からは煙たがられる

昔の仲間を探しに街に出てマブダチの梅(佐藤蛾次郎)、トラック運転手の雅(河原崎健三)、パチプロの竜(大門正明)と再会
景気付けにキャバレーへと繰り出すが高額を請求され大暴れ警察の世話になる

ある時、家出娘のシン子(加藤小夜子)から田舎の集落がダムの建設に伴い立ち退きを迫られており父親が1人反対していると聞く
モーさん達は賠償金をせしめようとシン子と籍を入れると偽り義理の息子を装い父親に代わって立て籠るのだったが。。






以下ネタバレ



すでに「太陽にほえろ!」のジーパン刑事で人気だった松田優作の長編映画デビュー作品

当時の世相を反映したフーテンやヒッピーなど世間から外れた若者の無軌道で刹那的な生き方を描いた作品

当時の浦安駅周辺や建物、服装、生活も垣間見えて懐かしい

主人公は刑務所から戻っても非合法なことしかしていない😁笑

ラストは当時の世相やニュー・アメリカン・シネマの影響で悲劇的結末が多かったと思うがそれもあってあえてハッピーエンド的終わりにしたのかな
札束を食べたりクレーン車の先に飛び移ったりまでは面白いけどあの落ちは今一つ😅

蛾次郎さんと優作さんは案外共演作品多いんだとか
この作品での蛾次郎さんは「寅さん」の源ちゃんを彷彿とさせる梅ちゃん役
こういう役似合うなぁ😁

川の中で4人が並んで寝そべったりしているシーンが良😃
悠木千帆名義での樹木希林さんの下着姿も有り💕

優作さんはこの頃からもう完成されていたんだなぁと思う☺️