草刈正雄とジャネット八田が美しくてそれだけでもう泣く。脱ぎ捨てたパンツであやとりしたり、赤電話に丸めた靴下置き去りにしたり。一秒たりとも普通の動きをすることなく。二人が美し過ぎるぶん余計に狂人の振る…
>>続きを読む一見相性がよさそうに思えるが、古井由吉が描くキチガイと神代が描くキチガイは水と油のように溶けあわないし譲り合うこともない。古井由吉のキチガイは「私」がキチガイであることを更に深く暗く内へ内へと掘り続…
>>続きを読むブランコ漕ぎながら蹴りだす絶妙さといい、脱いだパンティであやとりといい、ベタベタ重心の低い神代粘性にひたすら足掻いていたら、あなたが炬燵の用意している間に毎日一緒にはいられないと達観するジャネットに…
>>続きを読む古井由吉の言葉が強い(音への拘りと描写の過密さ)小説を映画にする時に変に生真面目になってたらどうしようかと心配してたので、冒頭のトラクターに追われる草刈正雄の馬鹿らしさに心底安心した。というか、追わ…
>>続きを読む櫛と蝋燭の火を通して女性の顔を眺める。
蔵原惟繕の『雨のアムステルダム』と併映された際、尺を20分ほど切られたという。話が見えなくなり、難解と言われるのはそれゆえらしいが、オリジナル版を見ることはも…