yuta

アメリカン・ギャングスターのyutaのレビュー・感想・評価

3.5
史実に基づいているので、そこまで派手さは終盤まであまり無いですがフランクルーカスが麻薬を裁く所や、アヘンなどを栽培して麻薬を作る所、裏社会の様子などがリアルで、見入ってしまいました。でも、後半は短めですが派手な銃撃シーンがあるので安心しました。
そして終盤は怒涛の展開でした。鑑賞前最初は、ギャングのフランクと警察のリッチーのわかりやすい善悪の対決かと思っていたのですが、まさかラストでそこが混同するとは思わなくて驚きました。
そして、フランクとリッチーに変な友情が芽生えいたのが、ちょっとおかしかったです。

また別々2つのシーンを交互に入れて緊張感を煽る演出も良かったです。普通なら混乱してごちゃっとする可能性がありますが、この映画では、その2つのシーンがどちらも似通った点があるので、混乱せずにわかりやすくて入り込めました。

後、主人公でギャングのフランクルーカスの存在も良かったです。
ギャングという悪人ですが、家族を思う気持ちや、敵に怖気付かない所はかっこよく哀愁がありました。演じているのが、デンゼルワシントンなので、怖さと渋さがあったからだとおもいます。
警察側のリッチー演じるラッセルクロウも正義感があるタフガイを好演していました。
他にも、小物感溢れるキューバグッティングJr.や、強面で本当の悪人のジョシュブローリン、強面だけどかませ犬のイドリスエルバ、名前をかみそうなキウェテルイジョフォーなど悪そうなキャスティングで良かったです。

結果としてやはり、基本事実を淡々と描くシーンが多いので盛り上がりには欠ける印象でしたが、会話の一つ一つがギャングらしかったり、かっこよかったりして飽きはしませんでした。
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