エリオット

デストラップ・死の罠のエリオットのレビュー・感想・評価

デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)
3.8
スランプが続いている有名劇作家(マイケル・ケイン)は郊外の一軒家で資産家の妻(ダイアン・キャノン)と暮らしている。そこへ彼が大学で講義していたときの聴講生からの台本が届き、中身を読むとなんと舞台で当たること間違いなしの傑作。劇作家は何とかしてその脚本を自分のものにしようと企み、その聴講生(クリトファー・リーヴ)を屋敷に呼び寄せる…

舞台はほぼその屋敷の中だけ、登場人物もほぼ上記3人と近所の霊媒師の女性のみだが、飽きることなく話がコロコロと転がっていく。

こないだ観た「探偵/スルース」とかなりイメージが被るが、こっちの方が10年後に作られているし、ローレンス・オリビエも出てないのでタッチが軽い。
「狼たちの午後」「ネットワーク」「評決」などを撮って社会派監督と呼ばれるシドニー・ルメットが、上質な脚本を得て、楽しみながら気楽に撮っていそうなところがいい。

肩の力を抜いて次々に仕掛けられた罠(トラップ)に心地良くハマりながら観るのがオススメ。
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