非情の罠の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「非情の罠」に投稿された感想・評価

大好きなスタンリー・キューブリック27歳の作品。

ベテランボクサーが、向かいに住む女と知り合うことで犯罪に巻き込まれていく。

モノクロの映像と音楽。全編を漂うノワールな雰囲気がいい。老練な渋さを見せる。でも恋愛要素もある。

ボクシングシーンの迫力。マネキン工場での対決シーンの鋭さなど片鱗を感じさせられた。

テンポの良さとシャープな映像と緊張感、、やはり最初から「映画の呼吸」を知っていますね、この方は!
Misosru

Misosruの感想・評価

3.1
キューブリック監督の初期作品。
キューブリック監督にしては、可もなく不可もないようなサスペンス映画だった。
尺が短くストーリーもあっさりしている。

あらすじ:
ボクシングの試合で若手にKO負けしたゴードンは、その日の夜中に、女性の叫び声を聞きつけて目を覚ます。

女性を助けに行ったことで二人は恋に落ち、二人で駆け落ちすることになるが、
当の女性が突然失踪してしまう…。
otom

otomの感想・評価

4.3
久々の鑑賞。初期作品。後の作品ではその人間離れした完璧さ故に、キューブリックはスターチャイルドかなんかなのだろうと思ってしまうのだが、今作を観るとやっぱりキューブリックも人の子と云う感じがしてホッとする。妙な場面転換やら筋の荒っぽさが目立つものの、随所に見られるカメラワークなどは後の作品群を感じさせる。そしてやっぱり今作はマネキンを振り回す格闘が見所でしょう。良作。
slow

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4.3
引退を意識し始めたベテランボクサー。その心の隙間に入り込んだのは、郷愁か情愛か。
右に左に人が行き交う駅の構内でシアトル行きの列車を待つ男デイビーは、まだ鮮明に残るここ数日間の出来事を静かに思い返していた。

まだ「スパルタカスの鎧」も「博士の異常な盾」も「2001年宇宙の兜」も「時計じかけの剣」もない、全然フル装備じゃないキューブリックの素手で殴りかかったような初期作品。そう、これ大好きなやつ。できる範囲で何とかするこの情熱。そして、ある程度何とかしてしまえるセンス。語れる程キューブリックを観ているわけではないけど、流石だなと唸ってしまった。

あれは男が挑む引退試合だったのか。その大観衆はものも言わず、ただただそのデスマッチを見届けるのである。
yadakor

yadakorの感想・評価

3.0
夢の描き方は木星突入に似てる
この時代のnyがかなり躍動的に描かれてる(建物内での会話に終始する他の映画に比べて)
最後のバトルは結構迫力ある
Shun

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4.0
こういうフラー映画的なB級良作をもっと巨匠になる前に残して欲しかった、キューブリックには。
のん

のんの感想・評価

4.2

監督、脚本、撮影、編集、制作。

この作品を27才で撮ったのか……
キューブリック恐るべし…ってなりました。
翌年の「現金に体を張れ」はいまひとつな印象だったけどこちらは凄い。

「人間は時にとんでもないことに巻き込まれ判断力を失うーー深刻になりすぎて使いものにならなくなるーー」

主人公のそんな独白で始まる今作、ストーリーも、映像も音楽もスリル満点でした。
判断力を失った人間たちが織り成すドラマで先が見えない。加えてセリフやバイオレンス描写(斧も登場!)もとってもスリリング。
年上の情夫に捨て台詞「加齢臭が臭いのよ!」(意訳)って…絶句もの。

天才なんだなぁ。
じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.8
落ち目のボクサーが巻き込まれるラブ&クライムはドラマとしては粗いけど、そんな中にもキューブリックのこだわりの一端がしっかり刻まれていた。

特に試合の見せ方がめっちゃスマート。

この映画はボクシングメインの話じゃないけど、後年のボクシング映画でこれよりダサいファイトシーンいくらでもあるなー。
マネキン工場でのシーンは凄くハラハラした
薄暗い中でマネキンの白色が映えて更に不気味に感じた
あも

あもの感想・評価

4.0
キューブリック監督劇場映画第二作目。
この四年前に、実は”拳闘試合の日(Day of the Fight)”という短編ドキュメンタリーを作っている。
ジャンルを全てこなしたいと考えていた完璧主義者のキューブリック監督。次はラブストーリーを作ってみようと思い立ったんだろう。今作の主人公もまたボクサーであり、前作とほぼ同じショットが随所で見られるので、そこまで意識してみるとより本作を楽しめるはず。

ということで自分でストーリーを考えてハリウッドを意識して作ってみた今作。
ストーリーは所謂film noirなので目新しさはないかな。
でも何気無いショットがため息が出るほど美しくて完璧で、これは彼にしか撮れない作品だと強く感じたと同時に、彼の才能に惚れた。

特に最後のマネキン工場のシーンは一度見たら忘れられない。
映像の持つ力とはこういうことを言うのだろう。
無人の街が舞台として多く出て来るため(これは当時エキストラを雇う資金がなかったらしい)、全体的に夢の中にいるような、悪夢を見ているような感覚。
終わり方の無理矢理感でさえ愛着が湧くほど、かなり好きな作品。

邦題より原題のKiller's Kissの方がセンスを感じて好きだなー