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私の20世紀のditaのレビュー・感想・評価

私の20世紀(1989年製作の映画)
4.5
@シネ・リーブル梅田   

わけがわからないけど100%好き。ずっと観ていられる。電気によって見えなくなったものも革命によって後退してしまったものもある。でも21世紀の今、映画館の暗闇の中で観たこの映画の光をわたしは忘れない。女性ホルモンめっちゃ出た。見たか男よこれが女だ。

女性蔑視のアレは確かにうわぁって思った。でも、女性の存在なんてないっていう男も結局は女から生まれ、女の乳房を求め、女の中に入って男を満たすわけで、ああいうことを言えば言うほど滑稽に思える。女がいないのならばあなたも存在しない。だからこそ、母であろうと娼婦であろうと、女は自らの肉体と精神を誇りに思えばいいんだと思う。時代や世論が敵わないくらいこの映画の女性は魅力的だった。もちろん男女は平等であるべきだけれど、女は女の、男は男の、身体と心が異なる人は自分の思う性の、それぞれの強みを生かして、それぞれの魅力を認めればいいんじゃないのかと思う。

最後にエジソンへ。あなたの発明は世の中を良い方にも悪い方にも変えてしまったのかもしれない。でも、あなたをはじめとする偉大な発明家のおかげでわたしは今日も良き映画を観られて幸せです。だからそんなに悲しそうな顔しないで。
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