大学の先輩であり会社の後輩である友人が9月から1年間文化庁助成芸術金でNYに留学しているのだが先日NYに遊びに行った際ちょうどメカスにインタビューしていた。95歳にもかかわらずビールが好きらしく友人とのツーショットのお茶目な写メが送られてきた。Anthology Film Archivesの創設者でもあるメカスから貴重な資料や話を聞いて死ぬほど羨ましいが彼はメカス作品を一本も観ていないキチガイなので今回の特集でぜひ日本に戻ってきてほしい。それはそうとメカスが好きなひとは身の回りに大勢いるしリトアニアを学生以来ぶりに鑑賞したが、NY中を隈なく散策した影響も相まって、当時のインディペンデントムーヴに想いを馳せつつ最強のゲキエモシネマだったことは言うまでもない。そして何より手持ちのカメラで撮った日常の映像に価値を見出し、人生をかけて非商業映画の価値を伝え続けた映画監督ジョナスメカスの功績は計り知れない。ジャームッシャやコリンは彼がいなければ映画を撮っていなかったかもしれないし、ウォーホルやギンズバーグも彼が居たからこそ生き抜くことが出来たのだ。ポテトパンケーキを作る母や畑仕事をする家族などのブルックリンの風景の断片は記憶の映像として確かに存在して居て、メカスはもはや実在する詩人パターソンである。パターソンのグレートフォールも訪れたが滝が汚すぎて笑った。治安は悪いので気軽には立ち寄るなかれ。。。
ところでエンパイアとフォースターズはいつになったらスクリーンで観れるのか。
