私の20世紀の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「私の20世紀」に投稿された感想・評価

しも

しもの感想・評価

3.4
美しい映画。
映画だからできる表現。
モノクロだからかリリとドーラの美しさも際立つ。
衣装も街並みも美しい。
ああ、ブダペスト行きたいなあ…
桐灰

桐灰の感想・評価

3.3
「心と体と」が素晴らしかったのでずっと観たかった同監督のデビュー作。あまりに記号的ながら、美しい瞬間が何度も訪れる。まるで光と光とをつないでつくる星座のようなコンチェルト。またひとつ、映画とは人生であることを教えてくれた。
horry

horryの感想・評価

5.0
映像の美しさと、主演女優の美しさ。
フェミニズムが問うてきた「女は母か娼婦に分けられる」というテーゼが寓話的に描かれる。
双子という設定はアイデンティティという問題を扱うのによく用いられるのだけど、この作品では、性に対する女性の二面性や、資本主義への傾倒と抵抗、知性と直感適合行動なども双子で示されている。

20世紀の発明は電気なんだけど、アイデンティティもそう。

ぼんやり見ても楽しいけど、読み解きも楽しい。今度はメモをとりながらみたい
よく眠った。冒頭から55分間寝てしまった。
どんな始まり方をしたのかすらまったく憶えていない。当然採点はできない。気がついたら19世紀の重装備のロングドレスを脱いでゆく濡れ場だった。官能的なシーンは、見逃さなかったのでとりあえずよしとしようか。当時は脱がせるのに大変だったろうな〜と変な感心をする。映像はモノクロームがキレイでフェリーニを彷彿とさせる幻想潭である。

う〜む、ずいぶん疲れているのか・・。
ドロタ・セグダがめちゃくちゃ美人、可愛い。境遇も性格も対照的な双子の姉妹を一人で演じ分け、そのうえ母親役までこなした。イルディコー・エニェディ監督本人もとてもチャーミングな女性だけど、彼女に相当惚れこんでいたに違いない。はあ溜息。

ハンガリー・ブタペスト、19世紀末から20世紀へ、科学技術の進歩とともに、エネルギーを発散しようと人々が動きだした時代。

対して映画の製作は、ソ連が崩壊し現在のハンガリーが成立した1989年。20世紀と一言で表すにはあまりに多くを経験した。20世紀の始まりを生きた彼女たちには、自分たちが進む方向など想像もつかなかっただろうなあ

30年の年月を経てのレストア版、観に行けてよかった。全編おとぎ話の世界観で、キラキラしていて素敵です。
4Kレストア版

「心と体と」の監督処女作なので
めちゃくちゃ楽しみにしてたんですけど

寝た
かなり 寝た
なみき

なみきの感想・評価

4.0
変な映画でした! 猫、犬、豚、ロバ、鳩とやたらと動物たちが出てきて、みんなやけに可愛いです! ロバっていい顔してますね。

細かなシーンが目まぐるしく移り変わり、しかも各シーンのつながりや時間経過は不明確で、そらぞれのシーンも何をしているのかわかりにくいことがあり、そこに現実的な描写とファンタジー的な描写が入り混じったりするなど、全体的に何が起きているのかはわかりにくいつくりです。が、さまざまなシーンが美しく印象的。私はヒロインのリリが爆弾を投げようとするも投げれず、ほかの人々が地面に伏せるなかで「助けて」と声に出すシーンがとても好きでした。

なんだかよくわからないけど、なんだか可愛い映画でした。
白

白の感想・評価

3.0
淫乱とか幻想とか耽美とか理性とかを巡る、二つの女性性を仮託した(同一存在が内包する二面性の象徴)物語に、軍事革命による植民地征服と産業革命による工業製品輸出で生まれた犠牲の上に成り立つ西欧優位的な世界史観を同期する手法、そして官能的な画面の作り方は評価する。
帝国の繁栄と被搾取構造下部を行き来した国の監督作品ってのが中々面白い。
双子の表す二面性はブニュエルの欲望のあいまいな対象にも見られ、男は処女性と娼婦性そのどちらにも惹かれている。1度ではうまく消化できなかったのでまた再見してからレビューしたいメモ
何ひとつ理解していないのにこの映画が好きだと思う。名前も知らない人に一目惚れしてしまうような、理由を言葉にしてしまう前の濁りのない〝好き″という気持ちで身体が風船みたいに膨らんで、ふわふわと足取りもままならない。映画は、小説や戯曲に誂えて物語を映像にしたものでも、絵画や写真を連続で動かして音楽を足したものでもなく、全く別次元で独立した芸術であるということをただ真っ直ぐに伝えてくる。当たり前の事だけど、こんなにも一本の映画で知らしめられた事はなかった。この作品の中で積み重ねられた断片的で実験的な光と影の瞬きは、何の延長線上にも存在していない自由な輝きを放っているように見えた。

電気が消えない魔法のように現れて忽ち人々の心を照らしたように、この映画も生まれたての喜びや驚きで溢れていた。戸惑いや不安はすぐに消え、身体が光を蓄え始める。まるであたたかい万華鏡の中を彷徨い歩いているみたい。出口なんて見つからなくていい。この闇が照らす灯りに包まれて眠っていたい。せめてマッチの火が消えるまで。電飾のバレリーナ、正反対の双子、列車で迎える新年、存在しない女、ロバの追跡、鏡と鏡の出逢う場所。白い水平線に吸い込まれそうになりながら風の中をぐんぐんと進む。その先には、まだ誰も知らない映画の地平が広がっているような気がした。