映画館にて、2020年最後の鑑賞でした。(気付けば下書きに保存したまま年が明けてしまった…)
ふと気付いたらやっていたので、ふらっと観に行きました。
小津の映像にノスタルジーを感じる自分は日本人だなと思います(笑)
台詞は今だとセクハラ間違いなしですが…。
笠智衆のなんともいえない演技が本当にたまらないですね。
こんなお父さんが欲しいなと思ってしまったり。
最後の寂しげな背中がしんみりきました。
岩下志麻が松嶋菜々子のような(本来は逆ですね)美人で見惚れてしまいました。
特に父親目線の白無垢姿は涙が出てしまうほどの美しさ。
話している人物を固定で写す特有のカメラ回しに慣れなくて、最初は酔うかと思ったけど大丈夫でした(笑)
家の中を映したカットが切り替わっていくシーンは、本当に秀逸。
静止画なのに、がらんとした室内や窓越しの景色からもの悲しさが伝わって、じんと来ました。
戦時中のことが自然に話題になる時代、まだまだ戦後の雰囲気を感じる映画でした。