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秋刀魚の味のruiのレビュー・感想・評価

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
4.0
所々でニヤリとしてしまう台詞まわし
相変わらずのテンポと固定カメラの妙
映画が音楽的なリズムとして心地よくて
ある種の棒読みな台詞がより普遍的な感情移入ができるのかしらと…
現代で言うところの荻上直子作品的な、や、勝手な解釈なので的を得てるかどうかはわからないけども
あと、なんとなくタチの世界
それも勝手な解釈
異論は認めます

秋刀魚の味というタイトルに深い意味があるのかないのかもわからないけど
秋刀魚なような独特な苦味であったり
レモンを絞って食べるあの酸味が
父親の心情と重ね合わせてのタイトルのそれなのか。

やっぱり構図が完璧なんだよなー
あんな写真を撮りたいと思ってもなかなか撮れるものではなくて
憧れる世界

深い部分でじんわりと滲む哀愁のあは映画
極めて日本的、もしくはフランス的か…

「いやー、日本は負けてよかったよ」なんて台詞が沁みた。
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