サブ

秋刀魚の味のサブのネタバレレビュー・内容・結末

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

どうしてもっと早く観なかったんだろうシリーズ第?話目笑

午前10時の映画祭にて見逃した後いつの間にかNetflixに配信されていつの間にか配信終了間近になっていて、危うく配信されていたことに気付かないまま見過ごすところでした。

小津安二郎監督作品初めての鑑賞。まさか遺作とは・・・
何でしょう、もう感じることがありすぎて言葉に出来ない。

寡お父さんの穏やかな愛よ。この時代きっとありふれた地味なお話なのに、じわじわと涙を誘う感じ。愛を持った視点で描かれており、登場人物全てが何だか愛おしく、可愛く見える。

良くも悪くも戦後たったの50年足らずで日本がすごいスピードで失くしたり手に入れたり、若しくは変化したものを沢山感じることができる。風景も服装も言葉遣いも価値観も。

この時代の人たちが必死で働いて戦後の日本を発展させたのだろうけど、それでもどこかのどかで平和なテンポを感じる。女性たちの言葉遣いや所作の美しさもまだまだ残っている時代。

当時を生きた人よりも現代を生きる若者の方が観ていてより色々感じることが多いと思う。

個人的には大好きな岸田今日子さまが登場しているところがサプライズプレゼントでした。

秋刀魚の味というタイトルな時点で、家庭がテーマの映画なのだろうなとは思ったが、秋刀魚ではなく全然違う魚だけが登場して秋刀魚は一切出てこなかったことには笑いました。
サブ

サブ