この時代の、とある日常を切り取っただけと言えばそれだけの映画かもしれないけれど、昭和の時代の空気やこの時代の男女観とか街並みとか、今の時代でも共通するであろう孤独感とか喪失感とか感傷とか家族観とか、そういうのが混ざり合って面白かった。
ラストのシーンの暗闇で涙を流すシーンの光の使い方が印象的だった。
あまり台詞数は多くなかったような気がするけれど、同じ台詞を繰り返して言っていたり、繰り返して言うまでの間とか、そういうのが印象深かった。
岩下志麻と岡田茉莉子がとにかく美人すぎて、昭和の女優さんの圧倒的女優感が凄かった。