秋刀魚の味の作品情報・感想・評価

「秋刀魚の味」に投稿された感想・評価

あはは

あははの感想・評価

5.0
ひょうたんという名の東野英治郎が面白すぎる。チャーシューメン食わずに帰る加東大介も笑える。音楽もいいし岩下志麻が清楚。笠智衆がヘタウマの最高峰。
えりか

えりかの感想・評価

3.8
鑑賞記録。
好きな人の面影を思い出すしょっぱさと娘を嫁に出す苦さを感じる時が来るのか
小津安二郎監督の遺作でもある本作のテーマは「老い」。

タイトルの効果もあってか、秋の夜長にじっくり鑑賞するのが一番良いシチュエーションかと思います。(これ書いてる今はちょっとシーズン過ぎてしまいましたが。笑)

小津安二郎らしさは本作でも良い意味で相変わらず。低く構えたカメラワークで、日常に寄り添った雰囲気を演出。
登場人物の心情をそのまま映像に映したような撮り方も随所で見られます。

妻に先立たれ、娘を嫁に出す父親。そんな父親を演じるには笠智衆がまさに適役でしょう。
そして娘役には岩下志麻。若々しくて後に極妻になるとはちょっと思えない。笑

大人のドラマらしい深い作品。見たのは20代の時でしたが、もっと歳を重ねてから改めて見るとどう感じるか、自分でも楽しみです。
うおおお
なんでこんなに哀愁が出せるんだ
日本海軍の行進曲の流れるラストは
忘れられない。

静の美学
yyk

yykの感想・評価

4.0
素晴らしい〜構図
小津安二郎の世界、落ち着く。
笠智衆のあの温かい眼差し、劇的な出来事は起こらないけれど、確実に進んでいく日々。

私たちにも起こりうる、本当に普通の日常を、とても丁寧に描いていて、自分の人生を丁寧に生きようと思えるし、そこには色々な感情があるのだと、改めて思い出させてくれる。

最後はちょっと寂しそうな姿が印象的なのだけど、この感じが癖になります。

それと25の私には、結婚の話題が痛いほどしみました。笑
1、2か月前に観た作品だからストーリーラインは曖昧だけど、
人生のピークが過去にある人が色んなものを少しずつ失っていくのをただ受け入れるのは切ないな
そして、失ったものを忘れられないでいるのも

笠智衆演じるお父さんはもう秋刀魚を食べる季節すら過ぎて、これからは冬を越さなきゃ行けないのか
季節が廻ったとしても同じ秋刀魚はもう食べれない

代わりのいない愛する娘は呆気なく嫁ぐ
恐らく父の人生における初夏であっただろう戦争では何も得られなかった
一人残った息子だってどうせすぐ出ていくだろう
無情にも程があるが、監督にとっては虚しいことこそ人生なのだろうか
色んなものを手にしたとしても、結局は失っていっていくものを増やしてるだけなのかもしれない



この監督の映画特有である役者の淡々としたしゃべり方は、経済が昇り調子だったとしてもそこに敗戦っていう喪失感があった男の心情にはぴったりだったのかもしれない

まあ戦前から作ってるわけだから、もしかしたら監督自身は戦争が始まる前からすでに喪失感に似たものを覚えていたのかも
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