焼きはらす

ナッシュビルの焼きはらすのレビュー・感想・評価

ナッシュビル(1975年製作の映画)
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建国200年のアメリカ人を讃える歌と交互に映し出されるのが奴隷制度に端を発する、黒人たちによるゴスペルというのが冒頭からして嫌な予感を与える。何でもないような群像劇が語られながら、そこにはショービジネス界の空虚さ、停滞した社会情勢が込められていた。
ラストの展開は悲劇であり、同時にアメリカに対する怒りでもあるように感じられた。
大筋はなく登場人物も多くて観るのに苦労しそうながら、各人物が絶妙な関係性で繋がっており、それが画面上の配置にも表れていた。
焼きはらす

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