なすび

ナッシュビルのなすびのレビュー・感想・評価

ナッシュビル(1975年製作の映画)
5.0
やーばい、さすがの名作傑作です。映画監督が好きな映画に選びがちで知った今作なんだけど(誰が推してたか忘れちゃった)とにかくすさまじすぎて、1回目見た時50分くらいでもう頭が飽和状態になって見るのやめたんよね笑 で、もうロバートアルトマンだめかな…って思ってたところに「ショートカッツ」だいすきだったし「三人の女」でガツンと衝撃を受けてまた観たくなってきたから挑戦!!!今回は2回目だからなんとかついて行けたし楽しめた!(まだ完全にはついて行けてないのでまた見たいけど…)

感想一言でいうと「どんだけアルトマン天才なん?」群像劇って天才が作るとこうなっちゃうのか…てか本物の群像劇ってこうなんだ…ってびっくらこくよ…もう最初のあの紹介シーンからエンジン全開でそこから置いてきぼりにされちゃって、160分間何が何だか話について行くだけでボロボロになる笑 頭が追いつきまへん…
情報量が異常すぎる、だからおかしいんだって…「三人の女」もそうなんだけど、とにかく映画の情報量がえぐいえぐい。よくこんなすみずみまでこだわって映画進められるな…こんな映画ぜーったいアルトマンにしか撮れないわ……すごすぎるほんと

正直まだ掴めてないそこまで達していないんだけど、シェリーデュバルは最高。全部かわいいし、全部変だし、全部超最高。
なんかアルトマンって痛い女が好きなのかな…?笑 出てくる女全員おかしかった、変だった、イタかった…でも愛おしかった

あと!!!ジェフゴールドブラムが最高!!!!!まじだいすき!!!あの人結局何してる人なん??何しよんの?ひまなん?なんなん??、最高!!

この映画はアメリカじゃないと絶対撮れない映画でものすごくTHEアメリカという感じがした、ラストシーンもだし、選挙活動とかいろいろ。そこがめちゃくちゃ面白いしこんな混沌として何の意味もない人々の集まりでアメリカを描いて映画として面白いというのがすごすぎて、やっぱりこの人は天才なんだなぁと思う。アルトマンの弟子的な存在のPTAもまた天才と呼ばれているけどPTAの映画はちょっとコッテリすぎる、いろいろ混ぜてぶち込んだコッテリ鍋って感じなんだけど、アルトマンの映画にはいろいろ詰め込んで情報量多い割にコッテリ感がなくてものすごくバランスがいいし本当にピタッとはまる感じがある。多すぎず少なすぎずこれが一番、という感じ。とにかく言葉にうまく出来ないけど自分はすごくアルトマンの映画が好きだし最高だということです!

「バードシット」も見たすぎるんだよな!!
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