ジャッキーケン

波止場のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

波止場(1954年製作の映画)
3.7
スタローンが無名時代に本作を見て感銘を受け「ロッキー」にも影響を与えた本作!この映画とチャックウェプナー戦をスタローンが見ていなければ「ロッキー」は存在してないかもしれない、そんなロッキーサーガを語る上で欠かせないのが「波止場」だ!

波止場で日雇い労働で食いつなぐマーロンブランドが主人公で、元プロボクサー
自分の障害になるものは次々と殺していく波止場を牛耳るギャング。日々稼がなきゃならないゲットーに喘ぐ労働者は見て見ぬふりをしていた。
殺された男の妹と出会うや恋に落ち、波止場の希望となるべくたった1人でギャングにその拳で立ち向かっていく!

力無きものが絶対権力に立ち向かうというストレートに燃えるストーリーに「ゴッドファーザー」の頃しか知らないマーロンブランドがまだ若々しい時代ってのもあってか魂が奮い立たせられる題材なのは間違いない

ステゴロファイトに行き着くまでが結構長いんだけど神父が暴力を使わずにギャングと立ち向かう術をマーロンブランドに諭すところからどんどんアガッてくる

ロッキーがまだガッツォの借金取り立て屋時代によく波止場が登場するのは本作の影響もあるのかな、しがない3階級ボクサーのロッキーがチャンプのアポロというボクサー的絶対支配者からの挑戦に挑む1作目の胸熱要素はここから来ているのか

ボロボロのマーロンブランドのやり切った顔。真の勝者とはこの事を言うのか
マーロンブランドが激渋なカッコ良さ