サガン

エディット・ピアフ愛の讃歌のサガンのレビュー・感想・評価

3.7
◆悲しきディーヴァ◆
フランスの国民的シャンソン歌手エディット・ピアフの生涯
家に何枚かCDが有って子ども時代からピアフの歌声には慣れ親しんでいた
フランスのイメージそのものだったけど、予想よりも波瀾の人生でした

マリオン・コティヤールの演技がひたすら圧巻!!
顔だけでなく貧民窟や娼館で育った少し下品な口調や仕草、姿勢など完コピしてる(*゚ロ゚*)…イヤ会ったことないのだけど。
コケティッシュな乙女時代からモルヒネ中毒で老婆のように老けこんだ中年期まで渾身の演技、凄まじい女優魂です!!
オスカー納得、異論ゼロ。

恋人マルセルとの出会い
「とても美しい手だ
目の色は薄紫っぽい青で妖精みたいだ」
↑これこそフランス映画じゃないですか?♡
って幸せはつかの間で飛行機事故で彼を亡くす
次第に心を病み酒と薬に溺れ破滅してゆく天才ディーヴァ
ピアフは愛を歌いながら愛の扱い方がわかっていないようないびつさがある。
そこが魅力だったのかも
世界的スターが精神を病むことが多いのはその重圧と人気稼業の不安定さか。

"愛の讃歌"
"バラ色の人生"
"Padam Padam"などピアフの歌声で名曲が聴けます
マリオンが頑張ったのに脚本がイマイチでもったいなかった
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