muscle

白鯨のmuscleのレビュー・感想・評価

白鯨(1956年製作の映画)
-
巽孝之が、ブラッドベリ脚本である本作とゴジラ参照先の『原子怪獣現わる』を指してゴジラの象徴性にはメルヴィルの『白鯨』の遺伝子が息づいているうんぬんと書いているけど、この映画のラスト10分の東宝特撮感はすごい。もちろん白鯨を完全に擬似父子モノみたいに換骨堕胎してるジョンヒューストン映画のノリは強いけど、ラストの捕鯨場面において遠近感を強調したカットの連打は56年にしては目を見張るものがある。セントエルモの火のところも、とても良い。人物の再現度、小説なので再現度もクソもないが、キャラクター造形の作り込みがすごいだけに原作にあったクイークェグとイシュメールのBLみをほぼバッサリやってるのが残念。
muscle

muscle