シリアルキラー

南極日誌のシリアルキラーのレビュー・感想・評価

南極日誌(2005年製作の映画)
3.5
評判の悪い作品だが個人的には結構好きだ。

雪山での狂気を感じさせる作品。狂気性は、漫画「孤高の人」を思い出させた。

ソン・ガンホも珍しく人間味の無い役で、「少しおかしくなってしまった」としか言いようのない体調を演じる。ユ・ジテもハマリ役。

広い雪山が舞台だが、非常に閉塞的な雰囲気で、感動の類は無い。むしろホラーやノワール作品に通じる重い緊張感が続く。

少し話がわかりづらく、後になって「こういう事だったのね」と解釈できる部分が多々あった。それでも白銀の世界が美しく、見返したいと思える映画だ。