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主人公は僕だったの3104Arataのレビュー・感想・評価

主人公は僕だった(2006年製作の映画)
3.8
【そっと語りかけてくれる映画】
奇想天外な発想ですが、地に足のついた素敵な映画だと思いました。

ラストシーンに至るまでは淡々とした映画だなぁ、という受け心地でしたが、
ラストシーンで一気に感動をたたみかけてきました。

「日常を彩る何気ない物や行為にはより崇高的な意味が隠されているのだ」

この一節に2時間の物語全てを圧縮して心に届けてくれるのです。

一瞬で体がゾクッとしました。

忙しなく活動しなければ生き辛い現代社会では、つい見逃しがちですが身近な
事物全てが、実は自分に癒しや安らぎを与えてくれているんでしょうね。

そんな事物に対して「感謝しよう」「気づこうよ」というわけでもなく、
ただそっとそんな事実を教えてくれる映画です。

これは結構おすすめの映画です。
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