MARIASAKURAI

ブルークリスマスのMARIASAKURAIのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
3.6
青い血を持つ人間と赤い血をもつ人間、クリスマスぐらい、、、なんて相手がだれであろうと通用しない。沖の無口だけど暖かい性格が物語をより残酷にさせる。朝の光や墓場から駆けて公園で振り返るシーンも女優が木所との楽しい時間から自殺するまでの緊張感が感じられて悲しかった。最後のビー玉みたいな球がサエコの青い血から流れ出して沖の血と混ざるシーンは政府や規則から逃れてやっと2人になれた、という事を感じたけど、それがクリスマスっていうのがベタだけど本当に残酷。個人的にはヒューマノイドや女優の記者会見のバックに使われた絵が本当に良かった。美術としてマリファナやセックスのようなヒッピー文化を表現するためにさりげなく使いたいとしたらあの絵は素晴らしすぎて合ってない。UFOや外見が人間だけど宇宙にするっていうCGを使わずにしっかりSFと成り立っているし、逆にこういうほうがゾクゾクする。
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