上海十月

ブルークリスマスの上海十月のレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
2.3
仲代達矢のアメリカでの聞き込みは、意味がない。
78年「スターウォーズ」日本公開で世はSF映画時代と洋画映画ブーム最中、日本映画は、ただでさえ斜陽なのにさらなる底に向かってまっしぐら。当時、日本映画は、本当になくなると個人的に思ってましたね。この作品は、当時そうは言っても観たいなぁ、竹下景子は、よく脱ぐから観たいなぁ(当時は)といろんな事考えてたが観る機会をずっと逃してた作品。話が壮大な割には、ものすごくチマチマした日本映画なのには驚く。特撮嫌いな岡本喜八は、徹底して特撮的なシーンをことごとく排除していく。仲代達矢のNHKを模したテレビ局の記者がアメリカに宛もなく、いろんな人に失踪した科学者を探すのは、さすがに興ざめする。血が青い描写もどうも納得いかない。勝野洋が指についた青い血を観て驚くシーンが出てくるが、どう見てもインクにしか見えない。考えようによっては、現在も続くマイノリティーに対する迫害を描いてると思うけど・・・しかし長時間特に盛り上がらず終わるこの作品を面白かったとは言いづらい。「エヴァンゲリオン」で本作Blood type blueが有名になってますが・・・結局竹下景子は、脱がない女優になってしまったんだなぁと妙な感慨にひたる作品でしたね。
上海十月

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