らんらん

結婚式・結婚式のらんらんのレビュー・感想・評価

結婚式・結婚式(1963年製作の映画)
4.0
豪華キャストによるホームコメディ、カラー作品

【内容】
前半はお父さんの喜寿に家族みんなが集まって祝う(次男を除く計10人)

中盤は京都旅行(子供たちからのプレゼント)する老夫婦だが、お父さんが入れ歯を忘れてきちゃって楽しみにしていた食事を味わえず当たり散らす、そしてお母さんも不機嫌になる

後半は長女、次女、三男の結婚問題
最後まで反対されていた次女の国際結婚であるが、北海道から駆け付けてきた次男の説得によってお父さんの許しを得て三組合同結婚式へ

【感想】
個人的には好きな映画
特に京都での夫婦喧嘩が最高だった、やっぱり喜劇ってふざけてる姿よりも真剣に喧嘩してる姿のほうがどこかおかしかったりするんですよね

四男二女の大家族は、、、賑やかでフレンドリーで、お父さん厳しいけど理解あるほうだし、その辺はうらやましい幸せ家族
でも会話がちょっと生々しい、フレンドリー過ぎてデリカシーがないかなぁって、面白いんだけどリアルだったら嫌なところかも

あとはこの映画で誰が主役かを考えると群像劇ではあるけど、たぶんお父さんの伊志井寛が主役
今まで全然印象のない役者さん(出演作自体は何本か見てる)だったので調べたところ戦前から活躍してる重鎮のかたみたい

ちなみにクレジット順は佐田啓二、岡田茉莉岩下志麻と来て、トメに田中絹代、伊志井寛
佐田啓二は登場も遅く(1時間くらいしてから)、出番も少ない、でもおいしいとこもっていくみたいな役割、でもトップクレジットには違和感

出演者メモ
奥山家はお父さん(伊志井寛)が鉄工会社の社長、なので裕福な家庭、大きなお屋敷に暮らしている
お母さん(田中絹代)はお父さんよりも一回り年下、苦労してきたらしくつい愚痴が出る
お父さんのことはおじいさんと呼ぶ(紛らわしい)

同居している長男は同じ会社で専務をしている、増田順司っていう知らない役者さん
その奥さんに丹阿弥谷津子、そして小さな息子が一人いる

次男(佐田啓二)は北海道で貧乏子沢山な暮らしをしている、兄弟たちのまとめ役みたいな感じ、奥さんは環三千世

長女(岡田茉莉子)は親の反対する男(田村高廣)と家を飛び出して暮らしている、田村は医者ではあるけど貧乏暮らし

三男(川津祐介)は新聞記者をしている、未婚
飲み仲間?で長門裕之がワンシーン登場
次女(榊ひろみ)も社会人で未婚、初めてみた女優さん、見た目は中尾ミエっぽい感じ
四男(山本学)は大学浪人生、口は達者だが何かとあなたは黙ってなさい、勉強してなさいと言われちゃう

家族ぐるみのお付き合いをしているのが甲山家
亡父(笠智衆、写真のみの出演)が伊志井寛の親友で、会社にも大変な貢献していた人だったとか
その娘が岩下志麻、縁談が進行中だが実は川津祐介が好き、四女とは同い年
岩下志麻は叔父叔母(東野英治郎&沢村貞子)と暮らしている
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