オトマイム

カメレオンマンのオトマイムのレビュー・感想・評価

カメレオンマン(1983年製作の映画)
4.0
面白かった!よくもこんな変てこなキャラクターを思いついたなぁ〜🤣

ドキュメンタリータッチのコメディ。それも設定が1920年代〜30年代だからわざと画像も古いフィルムふうに。
アレンが主役だけど、インテリで神経質のおしゃべり男はここにはいない。映っているのは嫌われたくないがために周囲の人に同化して自分の個性や人格を押し殺す、哀れなカメレオンマン。
肌の色も話す言葉も職業も七変化するカメレオンマンには笑わせられる。巷で流行るカメレオン・ダンスにも笑った。

笑いの中に示唆される深い意味。作中、アメリカにおけるユダヤ人に例えて説明した人がいた。「彼らは文化を模倣し社会に溶け込んだ。彼と同じなのだ」と。
「身を隠す」「同化させる」という術を使わざるを得ない状況は悲しい。