barakachan

ペパーミント・キャンディーのbarakachanのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

全てを失った男性の過去を遡りながら映し出す映画。
前日みたオアシス同様、後半までは身勝手な主人公にイライラ。こんな男、大っきらい。
でも、初めて尋問するとき、兵役での出来事を知るに連れ、何が彼の心を苛んだかがわかり、切なくなる。
生まれたときから嫌な人なんていなくて、いろんなことがその人をそう変えてしまうんだなと…
タクシー運転手を見るまで、光州事件について無知だった私。
今回も主人公の人生に大きな影響を与えることに。近い国なのに、割合近い時代に大きな悲劇があった韓国映画や台湾映画は、日本映画では描くことが難しいことを描くときがあり、ときにズシッとくる。
それにしても昨日みたオアシスと同じ俳優さんと女優さんが出てるって、今知ってびっくり。
演技上手すぎてわからなかった。

2021.7
現代史を頭にいれて観直した
警官を退職して羽振りの良かったことも、会社が破綻したことも、韓国の通貨危機等、韓国の近代史、抗うことが難しい時代の流れによるものとして描かれてたことを知る
最初から最後まで、ひとりの韓国人が時代に翻弄され、こわれていったこと描いてたと知り、圧倒された
知識をもって映画観ると面白い、深みが違うことを改めて感じ入った
レイティングアップ4.2→4.8
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