狼狽して河原を彷徨う男。
同窓生たちがピクニックをしている所に絡み散らし、川にザバザバと入って行ってしまう。
全く共感しようのない男。
そんな彼の人生を遡る130分。
その遡り方が見事!
電車に乗って、韓国の1970~1980年代を旅しているような不思議な感覚になる。
その流れに身を任せていると、不意にくる衝撃に涙が出てしまった。
イ・チャンドン監督作品らしい、人間の臭みや純粋さを感じられる一作!
「オアシス」を観たのがずいぶん前だったので気づかなかったけど、主演はどちらも同じソル・ギョング!
彼の訴えかけるような表情に釘づけになってしまう…
苦しかったけれど、映画館で観れてよかった!