ペパーミント・キャンディーの作品情報・感想・評価

ペパーミント・キャンディー1999年製作の映画)

박하사탕/PEPPERMINT CANDY

製作国:

上映時間:129分

ジャンル:

3.9

「ペパーミント・キャンディー」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.1
冒頭のピクニックの場面で提示される不穏な空気が堪らない。その他にもロングショットや長回しを駆使した映像が、トリッキーな脚本と絡み合ってなかなかの力作を作り出していると思う。個人的には北野武『その男、凶暴につき』のような作品を想起しながら観てしまった。こちらももう一度観ないと分からないことなのだけれど、撮り方のぎこちなさや暴力の陰惨さ(尋問で水中に顔を押しつける場面の見事さ!)にその残響を聴いてしまったのだ。これはこの時代の映画特有のざらついた雰囲気の映像もあってのことかもしれないが……カラオケや音楽が暴力的に流れる場面は後の『シークレット・サンシャイン』にも活かされているのだなと思うと面白く感じられた。あとは「水」だろう。振り続ける雨、主人公が飛び込む川、そして先ほどの尋問で使われる「水」……頻出するその要素が一体なにを意味しているのかまでは分からなかった。残念。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.5
【これもNHK案件】
イ・チャンドン久しぶりの作品『BURNING』を韓国で観た友だちが絶賛していた。日本公開はまだまだ先っぽいので、イ・チャンドン代表作『ペパーミント・キャンディー』を観た。

『BURNING』がNHK持ち込み企画だと聞き、驚いたが、既に本作からNHKはイ・チャンドン監督と組んでおり、なるほどと思った。

さて、中身はさらに驚く。『メメント』方式でエンディングから遡る映画だった。やつれた男が同窓会をぶち壊し、列車にダイレクトアタックするところから始まり、何故男が自殺したのかを数年毎に遡っていくのだ。しかも、章の始まりは、列車を逆再生で映す凝った作りをしている。これぞ、人生にやつれた人の走馬灯だと言わんばかりだ。

ただ、『ポエトリー』や『シークレット・サンシャイン』を高校時代に観てショックを受けた記憶が強すぎるせいか、然程乗れなかった。

確かに、過去の挿話が全然自殺に結びつかない内容になっていることでリアルさが強調されているのも判る。ヘタレ男が前に踏み出せない気持ちが積み重なっていく構造の美しさも評価できる。ただ、全く乗れず退屈してしまった。

無論、イ・チャンドンの技術力には毎回脱帽なので、『BURNING』には期待しかない。早く日本公開しないかなー、フィルメックスでもいいぞ!
心から素晴らしい。

韓国はとても複雑な現代史をもってるなぁ。

このレビューはネタバレを含みます

バッドエンドは最初に知らされていて、そこから切ない喪失の半生を逆再生。
そんな中で"人生は美しい"と言わせてしまうのだから、これは壮大な映画だと思う。
sawa

sawaの感想・評価

4.0

人生を自ら終えるシーンではじまって、人生で一番美しかったと呼べるようなシーンで終わる。時系列逆転映画。ノーラン監督の『メメント』(2000年)を思い出す。

彼の走馬灯を見てるような映画。
バッドエンドと言っていいのかバッドオープニングと言えばいいのか、結末をわかっているからこそ、最後の美しい思い出のシーンを見るのが切なくて苦しかった。
ただただ暗い
最初のシーンと最後のシーンの対比が切なくて忘れられない
でも私は好きな映画
韓国映画って実はクオリティ高いんですよね

これを高1の時に借りて一人で観た思い出…
caerupyoco

caerupyocoの感想・評価

4.3
冒頭の長回しからずっとずっと余裕が与えられない 張り詰めてる 直接的な説明があるわけではないのにどんどん浮き上がっていく人ひとりの人生 たった2時間、それでも確かに人間の人生そのものだった 映像でここまで重みを表現できるのかとおもった
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