天と地の作品情報・感想・評価

「天と地」に投稿された感想・評価

Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

4.0
『プラトーン』のオリバー・ストーン監督作品で、舞台が60年代のベトナムとなると戦争の狂気とやらを期待する人がいると思うが、それは見当違いもいいところで、これは大変な時代に生まれ育った女性の数奇な運命を描いた大河ドラマである。
本人による自伝が原作のせいかゲリラだった時代は省略されているのが不満だが、アジアの我慢強い女の半生記として優れた作品といえるだろう。
主人公の両親が実に素晴らしい名演で、アジア俳優陣の懐の深さみたいなものが良く分かる。そしてダメなアメリカ兵を演じたトミー・リー・ジョーンズも好演。
檸檬

檸檬の感想・評価

2.0
重すぎて頭が痛い。壮絶過ぎて...
オリバー・ストーン監督がベトナム人の視線からベトナム戦争を描写した作品とは言いますが…。アメリカ人がベトナム人の行いを独善的に非難してるようには見えました。ベトナム人同士の会話も英語ですし、そこにベトナムとしての主観があるのかと甚だ疑問に思いました。
戦争が激化すると共に、人は物を破壊したり、人を傷付けることに鈍感になるものでしょうか?主人公レ・リーがアメリカ軍とベトコンから虐げられた後の言葉が印象的です。「ベトコンもアメリカ軍も大きらい」これが戦争で人間の悪魔性が生まれることをよく描写してると思います。そこは納得する部分でありましたね。
後半は、戦争が終わってからのことです。レ ・リーがトミー・リー・ジョーンズ演じたアメリカ軍人と結婚して、アメリカに移住します。やっと幸せを見付けたと思いきや、夫とは心のすれ違いが多くなります。これもベトナムとアメリカの違いからなるものでした。ここにも夫婦の間柄ですが、両国の軋轢が見えてきます。戦地にいた者しか分からない傷は夫の自殺という形で出たのが悲惨すぎましたね。
実は本作、若い頃鑑賞したことがあります。当時は平和の大切さを訴えた作品と感じました。年齢を重ねて、最近再び観ましたが戦地となったのはベトナムなのでアメリカ人がベトナム人の視線で見るのはやはり違和感があると感じるのはようになりました。年をとり、多少はひねくれたせいかもしれませんね(^^;
美しい画がとても多く、「プラトーン」「7月4日に生まれて」とは異なる印象のベトナム戦争映画となっている。

ただ、オリバー・ストーンに求めているものとはちょっと違うかなぁという気がしないでもない。他の主人公語り手映画と比べてもナレーションによる説明が多くて、重要な出来事も映像にならないのが微妙に感じる。
ペジオ

ペジオの感想・評価

3.9
「女之一代記」
主人公の女性の人生に寄り添った作風はベトナム戦争をあえて一面的(ベトナム人視点、仏教徒視点、女性視点)に捉え直すという事
一方の意見のみというのはフェアじゃないと言えばフェアじゃないけど、一石を投じるという意味で極端に偏った視点は必要だし、映画は「娯楽」であり「芸術」であって、「教材」では無いのだからそもそもフェアである必要は無いよね

いつまでもベトナムを引き摺るトミー・リー・ジョーンズに対して、主人公の乗り越えていく切り替えの早さはコレまさしく女性の強さだなあと思った(あと男の弱さだなあと)

「説教臭い」でお馴染みのオリヴァー・ストーンなので覚悟はしてたのだけれど、主人公に対しての純粋なリスペクト故なのかあまり臭さは感じず飲み込み易かった(今んとこオリヴァー・ストーンで一番好きかも)
実話映画特有のラストの主人公による総括ナレーションはまあ時代だし、この映画に限った話でもないか

映像は総じて素晴らしい(撮影はロバート・リチャードソンだったと聞いて納得)
火炎放射機の炎と幽霊視点の浮遊感あるカメラワークが印象に残る
r

rの感想・評価

2.2

このレビューはネタバレを含みます

プラトーンが、高校生の時初めて観たナム戦映画で、かなり興味がもてたので、同じオリバーストーン監督ということからこちらも観てみたが、微妙だった。
ベトナム戦争がどうとか、米兵との恋愛がどうとか、そうゆうことを題材とした映画ではなく、主人公がこの時代にどう強くたくましく生きていったか、ということを伝えた映画。だから期待してた作品と少し違うこともあるかも。
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関係なさすぎるけど、まだこのような映画を観慣れていない時に観てしまったせいか、旦那が全裸で自殺してたのがすごく印象に残ってしまった()
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