きみどり

白い肌の異常な夜のきみどりのレビュー・感想・評価

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)
-
南北戦争のさなか、重傷で行き倒れていた北軍兵士を助けたのは敵方の女たち。

いかにも南部らしい森の中にぽつんとたたずむ女子寄宿学校の、下は小学生から上はメンヘラの年増まで女だらけのなかに放り込まれたイーストウッド。当時40代前半で、それはそれは男前。

まあ相手は女ばっかだしーとナメてかかってあっちにもこっちにも手を出しているうち、最初は女どうしで揉めていたのが途中から矛先が男に向いてそこからの女子の連帯というか、女が徒党を組むとマジ怖いわな展開が、今なら韓国映画でありそうな感じでとても良い。鋸ギコギコを影絵で表現したとこに、怖さと上品さを感じました。
ドン・シーゲルってマッチョ映画しか撮れない監督じゃなかったんだなあ。

最後のシーンでは、「やっぱりお裁縫って大事だな」と思いました。放ったらかしのミシンをまずはお手入れしようと思います。
きみどり

きみどり