日本黄金時代にキネ旬1位に輝いた大傑作。
珍しく品行方正でなく感情を露わにした笠智衆。
豪勢な食事シーンが多く、丸ノ内OLを満喫している原節子の紀子3部作の2作目。
小津安二郎作品常連組に加えて佐野周知や、宮口精二・高堂国典という七人の侍出演者など豪華メンツも並ぶ多彩なキャストを揃え、戦後間もないのに、ブルジョワ寄りな昭和の家庭がロケとセットで作り込まれている。
このような一見平和に見えるものの、戦後の爪痕という暗部が刻印されていたり、時間に対する捉え方が真理を現しているなど、小津作品の中でも最高峰に巧妙な脚本。
そのストーリーに起因した画作りのため、小津作品唯一のクレーン撮影が見られるなど、語り口は枚挙にいとまがない。
この作品を平々凡々と観るか空前絶後の逸品と観るかお前が決めろ。
(Byランボー 最後の戦場より)
日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)
https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-ranking