懐かしトンデモアクション映画②
すでにカルトの域に達している感がある
ソードバトルアクション。
首を切られる以外は何をされても死なない 人々。出会えば何故か剣で決闘をし、相手の首を跳ねるまで戦う。そして最後の1人になった者には究極の(宝)が与えられる。
そのうちの1人がハイランダーと呼ばれる主役のランバート。そして彼に不死の種族である心構えや、剣術を指南する師匠のような存在の人物を演じるのはショーン・コネリーだ。
クィーンのダイナミックな歌で始まる本作。プロレスの試合会場から地下駐車場での決闘までスカイカムの俯瞰撮影を多用しながら流れるように魅せるオープニングで引き込まれる。
もうケレン味の見本市みたいな作品で、演出過多と取るか、個性的と取るかはあなた次第(笑)
ミュージックビデオ畑から映画の世界に進出した監督のラッセル・マルケイ。
クィーンと同じくイギリスで当時一世を風靡したデュラン・デュランというバンドのビデオで頭角を現し、レイザーバックという巨大なイノシシが暴れるモンスター映画が初監督という素敵な経歴。
その彼の持ち味というか個性が爆発して、独特の映像美と設定は当時かなり新鮮で、続編2作も製作された。ま、この2作はなかった事にしよう(笑)
こちらの、なんでやねーんっ!とか、んなオーバーなっ!というツッコミを、有無を言わせぬ演出で強引に口を塞ぎにくる力技は、呆れを通り越して清々しささえ感じる(笑)現に彼の演出などを香港映画はいち早くパクッてた(笑)
そして悪役というか敵役というか、ハイランダーのライバル役のクランシー・ブラウンが分かりやす過ぎる悪役顔で怪演を魅せるのも見どころ。ノリノリで主役を喰うやり過ぎ感がたまりません(笑)
死なない、という設定を活かし、愛する者が先に死んでしまう不死の種族の悲哀もちゃんと描いているのもポイントが高い。
今観ると確かに時代を感じるし、肝心のソードバトルもよく見ると、小学生のチャンバラに見えなくもない。この辺のコレオグラフィーをしっかり演出し、突っ込みどころを削ぎ落とせばリメイクする価値は充分あると思うんだけどなー。
レジェンダリーあたりが権利買ってくれないかな(笑)