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男はつらいよ 噂の寅次郎のぐのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 噂の寅次郎(1978年製作の映画)
3.1
22作目。
今回は時代劇はじまりの王道タイプ。可もなく不可もなし、いわゆる「男はつらいよ」的な要素を網羅しており、原点回帰な印象もあった。
特筆すべきは泉ピン子。早口でまくしたてる姿は調子が出ている時の寅次郎のようで、強烈な個性だった事がわかる。
冒頭は久々にひろしの父が登場するが、あくまで話の伏線と雰囲気づくりにとどまっている。
ただ、マドンナ自身の身の上だったり、語らせる部分が少ない。離婚という強い言葉だけよりも、機微を見せて掘り下げても時間内におさまったかと。

最後の駅舎のカットはきれいで、ふられの部分が少し軽かったが比較的まとまりの良い作品になっていた。
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