バナバナ

海洋天堂のバナバナのレビュー・感想・評価

海洋天堂(2010年製作の映画)
3.5
アクションではなく、ストレイトプレイの地味な作品に出ているジェット・リーを観るのは初めてかも。

シンチョンは、重度の自閉症の息子ターフーと父子家庭で平穏に過ごしてきた。しかしその生活にも突如限りが。
シンチョンはターフーが今後も恙なく生きていける様に、施設を探し回るのだが…。

脚本家の方が自閉症施設のボランティアを14年間も続けてきたそうで、シンチョンの悩みがリアル。
欧米は元々個人主義だから、障碍者の方が成人した時の選択肢も色々ありそうだが、日本も基本、家族が面倒を看る事が主体になっているので、安心して障碍者の子供を預けられる様な施設は少ない。
シンチョンが実直なお蔭か、シンチョンの周りには相談できる様な温かい人が多い。
これは理想の姿を描いているだけかもしれないけれど。

ターフーの初恋の相手の女性がきれいな人だなと思ったら、台湾映画の『藍色夏恋』でデヴューした女優さんだった。
やっぱり私はこういう雰囲気の女優さんが好きなんだと改めて思いました(そういえば山口百恵派だった)。
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