くろねこヤマ子

ハネムーン・キラーズのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)
3.9
ヒステリックで
マンモス・グラマーな
元看護婦長と、
出会い系文通雑誌を通して
知り合った
手慣れた感じの結婚詐欺師。

詐欺行為のその先の
嫉妬から生まれる凶悪行為。
実話ベースの物語。

胸糞悪い感じはひとえに
女優シャーリー・ストーラーの
キーキーとした太々しい態度。
なんせ上手い。

時折とっても色っぽい。
ソバカスが敷き詰められた肌に
もっちりとした
上から見下ろすような流し目。

度胸はありそうだけど
良いところなしの彼女を、
詐欺師稼業の足を引っ張られても、
詐欺師レイは見捨てない。

歪んだ愛を感じると同時に、
観ているこちらには全く伝わらない
彼の本当の心理。
(あれこれ深読みしちゃう)

転がるように、
悪びれることもなく、
次々に人を殺めていく。

そこに彼らは性的興奮も
覚えるのだけど、
そういう描写は実にライト。

あ、さっくり飛ばすのネってな具合。
かえって流れにしっくりきたり。

画面構成なんかも好みだったし、
この監督の他作ってないのかなぁって
思いました。