雨丘もびり

タワーリング・インフェルノの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

3.8
役者たちの決死の面持ちに惹きつけられます。

災害パニック物に豪華な役者陣?
興味が湧いたので、苦手ジャンルだけど観てみたら、面白かったです。
窮地に追い込まれた時の人間の行動が、それぞれ生々しくて、グロテスクで、見入ってしまった。うん。

密会秘書ちゃんの、煙と炎が怖すぎて窓外に飛び出しちゃう衝動とか、
友達が押し流されていくのを見て絶叫する鉄面社長とか、
詐欺師には結局何も残らないって自嘲するフレッド・アステアとか、
見終えた後にじわじわ来ます。
愚かしさが切ない。あぁあ~、って胸が苦しくなる。

この作戦で何人かは助かるだろう...どうする?っていう展開にグッときちゃいます。
ぬるくない。いいっ。好き。

「コストを削るなら階数を削れ」
妙~に『ジュラシックパーク』を彷彿とさせるのは、音楽がジョンだからか、最初の長すぎるヘリコプター飛行シーンのせいか、ちょいちょい皮肉なセリフが挟まるからか、システムエラーの物語だからか。

字幕「金門橋だ!」に時代を感じるわ~w。

こういうの見慣れない私にとっては、長過ぎ~ッ!て感じたし、ちょいちょいコマ送りしちゃったけど(謝)、楽しみどころを見つけられた良い映画体験でした。