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タワーリング・インフェルノのKUBOのレビュー・感想・評価

4.5
う〜ん、やっぱりこの頃の作品はサントラ聴いてるから、冒頭の音楽から耳についてる。

ポール・ニューマンにスティーブ・マックイーン、豪華だな〜。フェイ・ダナウェイにフレッド・アステア! この頃は子どもでフレッド・アステアが誰だか知らなかったっけ(^^)

今は超高層ビルと言っても珍しくはないが、この当時は日本には霞ヶ関ビルくらいしかなかったから、本作の超高層ビルの威容はかなりのものだった。しかも135階建なんて、今でもそんなビル建ってないし、まあ地震大国日本では、どだい無理な話なんだけど。

O.J.シンプソンはパニック映画の常連だな。

おっ、ロバート・ボーン! 「0011/ナポレオンソロ」見てたな〜。「サンフランシスコの未来は、このビルが象徴しています!」 おいおい、いいのかい? そんなこと言っちゃって(^^)

主題歌の「We May Never Love Like This Again」。本編では単なるパーティで歌われている歌だけど、よく聞いたな〜。ほんと懐かしい。

火災警報器もスプリンクラーも作動しない。ひどいビルだな、これは!

1974年公開当時、私は中学生。劇場で大迫力の映像に圧倒されたのを覚えている。懐かしい作品をテレビで数十年ぶりの鑑賞。

ラストはどれだけの「水」を使ったのだろう? CGのない時代、本当の水を使ってこれだけ迫力ある映像を撮ったのだから、相当の水量だったことは確かだ。

今見ても十分通用する特撮ではあるが「バーニング・オーシャン」などでCGを使った「火」の表現のすごさを見ているだけに、そろそろ今の技術でリメイクしてもいい頃合いかも。

「このビルは、このまま保存するのが懸命だろう。人類の思い上がりへの戒めとして」
このビルは新しい時代の「バベルの塔」なのですな。

むかし見た時は、当然のことだが主人公のポール・ニューマンに感情移入して見たが、数十年ぶりに見た今回は、フレッド・アステアにばかり目がいった。ラストシーン、愛する人を探してさまようアステアの姿にジーンときた。

ひとつのジャンルを確立した「パニック映画」の金字塔。もちろん「懐かしフィルター」はかかってるけど、今見ても十分おもしろかった!
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