tetsu0615

タワーリング・インフェルノのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画を70年代に作ったということはスゴいと素直に思ったし、迫り来る炎と煙の恐ろしさを見事に演出してるとは思うのだが…ストーリーとしては…

超高層ビルで起きた火災。最上階では設立パーティーが行われており大勢の招待客が…彼らは無事タワーから脱出することができるのか、消防士たちはこの火災を食い止め、人々を救助出来るのかというシンプルなお話。

現代のようなリアルなCGなど無くとも、火災現場を見事に見せているので本編よりも撮影メイキングや裏側を見てみたいなと思ったのが正直

いわゆる、「パニック映画」の金字塔的な一本で王道な一本であり、冒頭に紹介されるそこに居合わせた様々な人々が織り成す人間模様がドラマの主軸になるわけだが、一人一人のドラマ性が弱く印象に残らない。
大半の人間がパーティー会場にいることもあり、各階ごとにドラマが生まれなかったというのも残念か(せっかくフロア数はあるのに)
しかし、逃げ遅れた男女の話は必要だったかな?むしろオーナーの娘とその婿の話とか、聾唖の女性と子供たちの話とかをもっと広げたほうが良かったのでは?と思ったり…
ドラマ性に注視しないなら、もっと火の海が迫る描写など迫力とカタルシスのあるシーンとかあっても良かったかも?

あとはせっかく冒頭に「現場の消防士に捧ぐ」と掲げていたのだから、消防士サイドにも少しドラマ性が欲しかった。
現場の隊長のみフォーカスされていたイメージで…

もちろん、主演の方々が超人的に大活躍し、都合の良すぎる展開も多々織り込みつつ、今見ても十分楽しめるパニックムービー
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