てる

タワーリング・インフェルノのてるのレビュー・感想・評価

4.2
ベストオブパニックムービー。
すんごい豪華キャストですんごい規模のド派手なザ・エンターテイメント。映画観たなぁって気持ちになる。
今の時代ならCGがあるが、この時代はそんな便利なものなんてないわけで、本当に火をつけてやっている。さすがに合成してるカットもあるが、ほぼほぼ現場で撮影しているとのこと。そりゃ迫力あるよね。ビルも最大22メートルの巨大なミニチュアを作り、それを燃やしたり爆破しているわけで、そりゃ迫力あるわけですよね。
低予算のCGではその迫力は出ないし、ミニチュアもそんだけ大きいの作ったらそりゃすごい画撮れるよね。血の通った今はなき特撮です。日本の子ども向け番組でもまだ特撮やってるけど、この作品に比べたら足元にも及ばない。特撮もお金かけて、手の込んだことやれば、面白い作品できるのに。
それはともかく、役者が豪華なこと。主演二人だけでもビッグネームなのに、脇を固める役者も実力派ばかり。ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア揃いも揃って名優ばかり、撮影現場はアカデミー賞のパーティー会場のようだったとメイキングで言ってたがまさにその通り。
しかし、この二大スターの輝きはやはりすごい。格好いいんだこれがまた。ポール・ニューマンって本当に男前。何やらせても格好いい。最後の最後まで正義の男で、どんな危険な場面でも常に前に出てリーダーシップをとる。
スティーブ・マックイーンは登場シーンから、もう存在感が違う。スクリーンにマックィーンが出るとどんな過酷な困難だろうとこの男ならなんでもこなしてしまうだろうと思わせる安心感がある。実際に、後半はマックィーンの活躍注意報を出さなければならないと思った。隊長なのになんでもやりすぎ、命救いすぎ。
ラストで二人が共同作業しているシーンは最早お宝映像だ。永久保存版でお願いします。
ハラハラドキドキ、常に手に汗を握るシーンの連続で、165分という長い尺なのにあっという間でした。映画館で大きなスクリーンのIMAXと爆音上映で観たい作品でした。
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