ハチローとアリスの飼い主

美しすぎる母のハチローとアリスの飼い主のネタバレレビュー・内容・結末

美しすぎる母(2007年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひたすら美しい映画でした…
評価は低いみたいですが、私はこういう美しくて陰鬱で救いがない映画は大好きです。そのうえ実話とくれば、大好物です。
とにかく最初から最後まで美しい。あんな美しく人を殺せますか…?死体の横でビーフン食べてるなんてどう考えてもギャグみたいなのに、めちゃくちゃ美しい。チャーハン大盛り頼んでも美しい。
死体を膝に乗せるなんてグロか狂気かしかあり得ないシーンでも美しい。
とにかく終始美しい、本当に美しすぎる母。
母と息子があまりにも美しすぎて、父親はついていけなかったのかな…
端的に言ってしまえばマザコン息子が自己愛の強い母親について語り、最後は殺してしまう話なんですが。とにかく美しくて美しくて、音楽もとても心地良くて、やってることめちゃくちゃなのにヒーリング効果というか、癒されるというか…この映画を見た後は自分の世界に没入できる不思議な感覚でした。
余談ですが、父親の曾祖父がプラスチックの元を発見した人だそうで。まさかひ孫がビニール袋かぶって自殺するなんて思わなかっただろうなあと。
美しくはないんですが、実話なのにあまりに悲劇的で惹きつけられてしまいました。