hagy

八月の鯨のhagyのレビュー・感想・評価

八月の鯨(1987年製作の映画)
3.0
風通しのいい海岸に、心地よい音楽からスタートします
不思議の国のアリスのうさぎに誘われたかのように、一気におとぎ話の世界に入り込んだかの気分
風にたなびく白いレース、揺れる髪、、
そっと画面は色づきます、
川のせせらぎに、ボートから崖の上に向かって手を振るおじいさん
光の差し込む別荘
それぞれ相性のいい木製の家具に、テーブルに添えられた海辺の花
目を惹くセピアの写真
カモメの鳴く波際
海を背景にポーチで時を過ごす二人の老女、
髪を梳かすブラシ、、、、、


何とも味のある始まりだったんですが、

“何も起きないからこそ美しい”はずのその後の老人たちのあれやこれやで私は拒否反応が出てしまいました
彼、彼女らがいつまでも戯言を繰り返したり、頭固そうにいばっているツンデレおばあさんとか、思ったことすぐ口にしあったり文句ばかり言っている姿とか、なんか品のあるような老人ロマンス?らしきものやら、、私はそこに美しさを感じられませんでした、
きゃぴ女子がただ年とったようで、、、、、
自然な人間の姿、それ自体は素敵なんですけどね、
好みではなかったというわけです
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