三四郎

あねといもうとの三四郎のレビュー・感想・評価

あねといもうと(1965年製作の映画)
4.1
父一人、娘三人のレストランでの食事。倍賞千恵子は結婚話を言い出しにくいから一人赤ワインを飲むのか。皆に比べ一人心情の重さが伝わる。
「義務教育ですからね、優秀な生徒だけご満足するような教育じゃ意味ないですよ」
見合いの顔定めは社会科か笑笑
「ま!どっちかって言うと社会科ね!」って轟夕起子うまい!
倍賞の背景は黒い教会…二人の前には暗雲。演出がなかなかいい。

ああ、ええ母親やなー夜汽車に乗って来る、それに対して「歳なんだから」と息子は怒る、息子の優しさだね。家族アルバム抱えて来て、「亡くなった主人、嫁に参りました娘、金沢のうち、息子の小さなとき、私のこと息子のこと 少しでもお分かり頂けたら…」年老いた母親の指が絆創膏だらけということは家事をしっかりしている証拠かしら。一方で親子の冷たさ、もう一方で親子の情愛、あたたかさを感じる映画だった。
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