らんらん

あねといもうとのらんらんのレビュー・感想・評価

あねといもうと(1965年製作の映画)
4.0
岩下志麻(長女)主演の父娘もの家族ドラマ、カラー作品
助演は山村聰(父)、久我美子(義姉)、倍賞千恵子(次女)、中村晃子(三女)、轟夕起子(叔母)ら

【内容】
長女(岩下志麻)は25歳、これまで叔母さん(轟夕起子)のお世話で何度もお見合いを繰り返すもまとまらない
次女(倍賞千恵子)は22歳、同じ会社の青年と好き合っており結婚を目指すものの、、、
三女(中村晃子)は大学生、末っ子気質でよく怒られてる、良かれと思っての行動が暴走気味

そんな娘たちの父親(山村聰)は田園調布に立派な家を持つ裕福な暮らし
亡くなった長男の嫁(久我美子)が幼子を抱えて困っているのを放っておけず、独立して暮らしていけるようになるまで預かることにする

久我美子は三女の言うように他人なのを気にして遠慮がち(幼子も一家とは血のつながりがない)ではあるが、山村聰や姉妹たちの良き相談相手になる
轟夕起子の世話で着物のデザインの仕事を始めており、自立した暮らしを目指す

物語のメインは長女&次女の結婚問題、そして出戻り的な久我美子の自立まで

【感想】
たぶん山村聰は毎日家に帰るの楽しかったろうなぁ
美人三姉妹にプラスして久我美子まで同じ屋根の下だもん

ストーリーのほうは、、、なんとなくだけど娘たちよりも山村聰のほうに共感
たぶん相手役(役としても格としても)に魅力や説得力が感じられないせい、早川保、大辻伺郎ってんじゃ弱いよね
山村聰が言うようにあんなに美人な志麻さんや倍賞千恵子にはもったいない、って思っちゃう

あとは単純な娘の結婚ってだけの話じゃなく、サイドストーリーが結構深いのも印象的
山村聰や志麻さんはもちろん、北林谷栄や久我美子も味があって良かったなー
それと比べちゃうと倍賞千恵子や中村晃子はまだあどけなくて深みがない感じ
でもそんな所も役とマッチしていて良いところだと思う
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