ぱんぴー

わらの犬のぱんぴーのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
4.0
【無抵抗主義の旦那様とノーブラ主義の奥様、ついにブチ切れる】

田舎生活に憧れを抱く方は、一度立ち止まってこの映画を観てみよう。
『のんのんびより』のような田舎生活を誰もが送れるとは限らないのです。
この映画の夫妻のように、ゆったり生きようと思って田舎にやってきたら、村人たちからの思いもよらない陰湿なイジメにあうかもしれません。

もうこのイジメが本当にたち悪く胸糞悪い。
さらに旦那様はインテリホフマンだけれどそんな村人たちにも強気にいけないチキン野郎でイライラするし、
奥様は美人でノーブラ主義というところは最高なのだけれどカマってちゃんなのでやはりイライラ。

奥様の乳首以外は観ていて苦々しくなる映像ばかりで、これは楽しさを求めて観るような映画じゃないなって思ってましたが、
後半にそれまでの陰湿さが嘘の様に派手なバイオレンスシーンが待たせたなと言わんばかりにお目見え!

あのインテリホフマンがスカーフェイスばりの"男"を見せつけるところなんてたまらんですよ。

なぜか家の中に飾ってたクソでかい狩猟用の罠、絶対これ使うだろ、一体どう使うんだ、おぉついに、そうきたかぁー!っていうところも胸熱シーンでした。

そういえばポスターが『冷たい熱帯魚』とほぼ同じですね。どちらも怒らせたら怖い奴ってことでしょうか。
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