ATSUYA

わらの犬のATSUYAのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
3.7
"天地不仁,以萬物為芻狗。聖人不仁,以百姓為芻狗"

サム・ペキンパー作品初鑑賞です。
ダスティン・ホフマン作品も初鑑賞です。

テーマは「暴力」
人間と暴力は切っても切り離せない関係にあると。日常に暴力は潜んでいて、いつ我々には襲いかかってくるかわからない。

タイトルの『わらの犬』
老子の言葉を訳した「天地は仁ならず、万物を持って芻狗(藁の犬)と為す」によると、神は人間のみを特別扱いしているわけではないという意味がこのタイトルにある。

予想以上の暴力描写に驚き。最近の作品に比べると少し古い印象を受ける部分もありますが、後半の暴力描写は今の映画でも中々感じられない恐怖感がありました。

前半も後半もそうですが、すごく奇妙な雰囲気があり、落ち着いては見てられません。後半はもちろん前半の静かに迫ってくる暴力は気持ち悪くてイライラする以外言いようがないです。

ペキンパー作品は名作が多いと聞くので、次の長期休みにまとめて鑑賞しようと思います。
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