わらの犬の作品情報・感想・評価 - 7ページ目

「わらの犬」に投稿された感想・評価

小森

小森の感想・評価

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凡人ブチ切れ映画の名作。冷たい熱帯魚に影響を与えた事でも有名。奥さんや暴徒達の描かれ方が絶妙で、屑は多いがいい人も別に居ないというドライな距離感が良かった。好き。
ダスティンホフマンにモヤモヤしてダスティンホフマンに魅入られてダスティンホフマンが愛しくなって終わりました。
お腹いっぱいすぎて2回目は随分後になりそう
でもマジで傑作
ykt

yktの感想・評価

4.0
見終わった後、しばし放心状態🤯色々最低なんだけど、映画としては最高!
てっきりスーザン・ジョージがヤリマンで最後の最後にダスティン・ホフマンが激昂する的な画を想像してたらそうでないという…カットもペキンパーにしてはキレ悪いし月並みな出来だと思う、ダスティン・ホフマンのキモ男演技は好き。
hitomi

hitomiの感想・評価

3.0
人間の嫌なところを全て詰め込んだ作品。

めちゃくちゃむかつくしイライラするし、誰にも自己投影したり思い入れを感じることができない。でも、これこそ監督の意図するところなのではないかな。すごい。

田舎の嫌なところあるあるって感じで胸糞悪いし、ほーーーんとこういうところあるよな人間ってなる笑
閉鎖的な環境が人間を狂気に貶める。

「帰り道が分からないんだ」
「ぼくもだよ」

ネットで仕入れた情報によると、この作品をこの状態で観られるのはNetflixで3/2までとのこと。急いで観てよかった。
傑作。映画を観てこんなにはらわたが煮えくり返ったのは久しぶりだな。最悪。笑

ダスティン・ホフマンに感情移入しすぎて血圧上がった。前半の、言わなきゃいけないことが言えなくて言いくるめられちゃう情けない感じも、分かるのよ〜。分かる分かる。言えないよなぁ。情けないなぁって分かってんだけどさぁ。

限られたロケーション、キャラクターの中だけで、人間の生理が非常に上手く描かれていて、寓話的な感もある。

人と人とのディスコミュニケーション。ダスティン・ホフマンもちょっと変な人だし、村の奴らは最悪なバカだし、同じ言語でしゃべってるはずなのに話が通じてない。そこから暴力が発生する。そうなってしまったら、あんなに暴力を嫌っていたダスティン・ホフマンも暴力でやり返すしかない。悲劇。戦争だって、この規模をもっとデカくしただけの話なんじゃないのか。
どうにか、違いを認め合って傷つけ合うことなく平和に共存していけないもんかねぇ、と思うけど、悲しいかななかなかそうもいかないのがこの世の中だよねぇ、という残酷な現実を突きつけてくる。

また、レイプの描き方が素晴らしいと思った。自分はレイプについて直接知ってるわけじゃないけど、かなり誠実な描かれ方なんじゃないかと思った。レイプというものについて、理解するのにもいい映画なんじゃないか。

ペキンパー印の、スローモーションと、モンタージュ的な細かいカッティングも、これまた上手くて、素晴らしかったなぁ。胸糞は悪いけど……笑
平穏を求め田舎に越してきたデヴィッドは最初見ていて非常にイライラする。今のご時世、そんな綺麗事ばかり通りませんぜ、旦那と思いながら見ていたら、案の定通らず不条理な暴力な世界に沈んでいく。
ラストの一言も含めて、必死に自分の世界を守ろうとする男の姿がとても虚しく感じる。
また、エイミーの意識にこれでもかと没入させる、教会の歓迎会のシーンの細かなカッティングは秀逸で、嫌悪感が非常に溢れる。

生温い考えと世界で生きてるアンタはどうなんだ?と突きつけられるような、心がかき乱される映画
ぴ

ぴの感想・評価

4.5
田舎特有の嫌な感じが出てる。
女もアバズレなので最高に胸糞悪い。
ラストで暴力に目覚める主人公に興奮した。
狂気じみていて嫌いじゃない。
バイオレンス映画の名作。

インテリで温厚な夫と、似つかわしくないセクシーな妻は穏やかな環境を求め、アメリカの喧騒から離れたイギリスの片田舎に移り住む。

しかしそこで待ち受けるもの。
淀んだ天候。排他的な村社会と陰湿な嫌がらせ。濡れた目付きで妻を狙い続ける男達。
親しくない集団がこちらを一瞥しながら内輪で笑っている。
野蛮な閉鎖空間に閉じ込められた、波風を立てることを嫌う男が、怒りから次第に最も残忍になる逆説。

暴力性を、個人の性格ではなく、日常生活の文脈の中で否応なく発生してしまうものとして描写する洞察は鋭い。
大抵の殺人事件は、特別粗暴でもない普通の人に不運が重なって起きるものだとよく言われる。


ちなみに、今作のジャケットは主演のダスティン・ホフマンが割れたメガネを掛けている顔のアップになっている。
そして日本でカルト的な人気を持つ園子温の『冷たい熱帯魚』も割れたメガネを掛けた主演の吹越満のアップであり、加えて不要な程に妻がセクシーな点や暴力性の捉え方など類似点が多く、明白に今作のオマージュであることが分かる。
sugasan

sugasanの感想・評価

2.8
「帰り道がわからない」
「僕もさ」

暴力否定派だった旦那が、否応なしに暴力に巻き込まれるうちに、己の中の暴力衝動に目覚めていく展開が辛い。