福福吉吉

ダ・ヴィンチ・コードの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
4.0
ルーブル美術館のソニエール館長が殺され、面会予定だった宗教象徴学教授のロバート・ラングトン(トム・ハンクス)は警察から殺人現場に呼ばれ、容疑をかけられる。しかし、その場に現れたソフィー(オドレイ・トトゥ)に導かれ、残された暗号を解き、ソニエールの遺志を調べるよう求められる。実は、ソフィーはソニエールの孫娘であり、暗号もソフィーに向けられたものであった。ロバートとソフィーは警察の追っ手を逃れながら、ソニエールの遺志を調べ始める。

再鑑賞です。

キリスト教に関わる壮大なミステリーであり、フィクションながらも描かれる内容のリアリティが歴史的な探求心をかきたてる作品です。

キリスト教の深い部分について長いセリフで説明されるので、少し辟易する場面もありますが、あくまでフィクションであり、それほど真面目にとらえずに、キリスト教の歴史における女性の存在の物語であると考えれば良いと思います(私個人の考えです)。

ストーリーとして、ロバートとソフィーが常に警察や謎の組織に追われる展開なので、緊張感があり、その中で謎解きの要素で観ている側を冷静にさせる部分もあって、細かい部分が分からなくとも歴史のロマンを感じてしまう面白さがあります。

そしてロバートたちを追う謎の組織の一員で、妄信的な信者で暗殺などを行う存在としてシラスが怖さと敬虔さを併せ持つ異様さを放っており、ポール・ベタニーの演技がとても良かったと思います。

とても面白い作品だと思います。久しぶりに観ましたが、メモをとりながらストーリーを追っていく楽しさは健在でした。
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