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ダ・ヴィンチ・コードのRのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
3.5
もんのすごいヘンテコな映画だった。壮大でシリアスな歴史ミステリーだと思っていたのだが、んー。ある意味そんな雰囲気をムンムン醸し出してはいるのだが、全体的に話が陰謀論臭がして安っぽいし、ひとつひとつの謎解きや人物の背景エピソードなどがとんでもないスピードで描かれていくので、そもそもとっつきにくい話を、なんとか追っかけていっしょに走るのが特に序盤は大変。ルーブル美術館の館長がある夜惨殺され、捜査の協力を求められるハーバードの宗教の教授ラングドン。が、ホントは犯人の容疑があなたにかかってるのよ、と、そこにいた暗号解読専門家のソフィーが耳打ちし、行きましょ、とふたりで逃避行を始める。実はソフィーは殺された館長の孫で、館長の残したダイイングメッセージを読み解き、ラングドンとともに彼の死の謎に迫ろうとするのだ。この事件には、キリストの時代に失われた謎の聖杯の現在の在り処を知っていた館長から、その情報をゲットしようと企んでいる組織が噛んでいて、今度はふたりにも危険が迫り始める。謎の聖杯は一体どこにあるのか、そして、謎の聖杯の正体とは一体何なのか? というミステリーの核心に、だんだんと近づいていくんやけど、謎が一個出て来るたびに、特に何かするわけでもなくすぐその答えが分かって、それに関する蘊蓄をベラベラベラベラ語って、はい、次の謎、はい、答え、蘊蓄ベラベラベラベラ、はい、次、、、ってな感じで、何か非常にバカっぽい展開やし、バカにされてる感じすらするぞ笑 ミステリーの全体像がだんだん浮かび上がって来るプロセス自体はそこそこ面白いんやけど、個々のエピソードの扱い方がどうにもこうにもつまらない。あと、過去のエピソードの挿入のし方も無理矢理感が強すぎてごちゃごちゃしてる。に加えて夜のシーンが全編のほとんどで、画面全体が暗いので、かっこいい画もあるんやけど、ちょっと眠くなったわ。と、不平不満が次々に湧き上がってくるけど笑、それでもそこそこ面白く見れるのは、何でしょうね、やっぱ全体に漂う濃厚なミステリーのムードがいいからでしょうかね。ミステリー好きなんでね。ちなみに、トムハンクス(最近よくお目にかかります)は珍しく演技がビミョいし、ソフィー演じるオドレイトトゥはもともと全然好きじゃない。あ、また文句ゆーてもうとるわ笑 あ!!! でも何か、見ててめちゃめちゃ面白いなーと思ったことが一点あって、キリスト教の強信者って、唯一キリストの中にある神性だけを絶対視して、彼の中に俗性を認めたくない気持ちが強いんやなーってこと。仏教が、極善の仏としての性質をすべての生物の中にも無生物の中にも認め、それをいかに引き出していくかを極めて、その方法を伝導していくという教育運動的な面が強く、よって当然釈迦など悟りを開いた人たちの中にも俗性があるとするのと、えらい違いだなーと。まぁ教会が権力を維持して民衆を従わせておくために、でっち上げた概念なんでしょうがね。仏教も権力と結びつくと、神に対するのと同じような救いを求めて仏様を拝むという方向に進んでるもんね。そー考えると、権威に従わせるために宗教を利用してるだけ。もし、キリスト教も、万物の中に神性を認め、それを発揮できる方法を極めるって方向に行ってたら、もっと良いものになってたんだろうなーと思った。人間の幸福のためにあるべき宗教が、人間を従わせるための権威の裏付けになってしまってるってのは、本当に嘆かわしいことだ。キリスト教も、何だかんだですさまじい世界観を誇っているのに、もったいないことよ。とか、このくだらない映画を見ながら考えてました。あ、ゆーてもたわ🙊 オレは果たして本作の続編を見るのだろうか。見るべきなのだろうか。どなたか教えてくだせえ。