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大自然の凱歌のおーつのレビュー・感想・評価

大自然の凱歌(1936年製作の映画)
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プロデューサーが入院している間にホークスが勝手に脚本変えたりして、降板させられワイラーに引き継がれた作品。

ホークス自身は「ワイラーが撮ったのは後半のドラマパート8分だ」と言ってるらしいが、それはなかなか疑わしいと感じた。なぜなら前半と後半で明らかに映画のテイストが違う。前半はテンポの良さと大味な感じはホークスぽいのだが、後半の丁寧に丁寧に人間を描いた展開はワイラーが撮っていると思う。

この一つの作品の中でテイストが違うことは、住む世界が変わってしまった主人公の立場をうまく表現できていると思うし、ワイラー監督に渡されたバトンはきちんと飯の知らせを伝えるトライアングルを描いてホークスの出発地点に返しているからちぐはぐな感じもしない。

これは面白かった。
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