たけちゃん

APPLESEED アップルシードのたけちゃんのレビュー・感想・評価

APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)
4.0
自分たちの未来は、自分たちでつかんでみせる!


荒牧伸志 監督 2004年製作
原作 士郎正宗
声優 小林愛、小杉十郎太


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、11月5日は「いいりんごの日」🍎
2001年にりんご生産量日本一の青森県で制定されました。11月5日になったのは、「11(いい)りん5(ご)」という語呂合わせと、秋の収穫の時期に絡めたそうです。
ちなみに、りんご生産量第2位の長野県では、11月22日を「長野県りんごの日」としています。
なぜ分ける……。
仲良くしてね(ˆωˆ )フフフ…


そんな「いいりんごの日」に観るべき作品は?
僕は今回、士郎正宗原作の「アップルシード」をチョイスしましたよ( •̀ω•́ )و✧




さて、映画です。
いやぁ、面白かった!
久しぶりに観ました\(^o^)/
公開以来かな?

この世界観、サイコーですね。
いわゆる近未来SFです。
地球規模の第5次世界大戦が起こった後の世界。
国家も何もかも失われてしまった。
残された者たちが、新たな理想郷として建造したオリュンポス。
しかし、人はまた、同じ過ちを繰り返していく……

主人公は女性兵士のデュラン・ナッツと、その恋人でサイボーグ兵士のブリアレオス。
兵士なのに可愛すぎるデュラン。
そして、ウサギのようなブリちゃん。
なんて愛すべきソルジャーたち(笑)
ほんと、好きよ(ˆωˆ )フフフ…




とはいえ、これはさすがのフィルマ内でも知らない方が多いかも( ˘ ˘ )ウンウン
なので、少し解説します。
ネタバレにもなるのかな?




【アップルシードとは?】
原作は士郎正宗さん。
この方「攻殻機動隊」の原作者と言えば分かるかな?
僕自身は押井守監督のアニメ版攻殻が先で、その後に原作の「攻殻機動隊」を読み、その流れで「アップルシード」に辿り着きました。
原作の製作順で言うと「アップルシード」が先なんだけどね。

さて、「アップルシード」とは、直訳すれば「りんごの種」のことですが、このお話はギリシャ神話や聖書がモチーフになっていると思うので、おそらくはアダムとイブの話に繋がるのだと思います。←コジンノケンカイ
神が創造された汚れなきアダムとイブは、取って食べてはいけないという"りんご"を取ってしまったが故に、罪を負い、エデンの園を追われます(失楽園)。

この「アップルシード」には、人間のクローンから造られたバイオロイドが登場します。オリュンポスの半分はバイオロイドなんです。
生き残った人間を存続させるために作られ、コントロールされたバイオロイド。実は、バイオロイドは生殖機能を持たないんです。だから、愛もよく分からない。ここにおいて、人との線引きが為されている。

しかし、当の人間は、相変わらず過ちを犯し、世界を再び混沌に導く。
それゆえ、人間の世を諦め、バイオロイドによる新世界を構築せんと画策する人々のストーリーにもなっています。
それはバイオロイドに生殖機能を持たせること。
その技術と秘密こそが「アップルシード」です。


そこで問われますね。
人の有り様とは何なのか?
何をもって人と呼ぶのか?
「攻殻機動隊」にも繋がるテーマです。
もっと言うと「ブレードランナー」ですよね。

バイオロイドって、設定がレプリカントととても似ていますよね。ブレランは人以上に人らしかったレプリカントを、寿命を短くすることでコントロールしようとしたわけですから。
そして、同じく生殖機能を持たない。
でも、もし、レプリカントが子供を産むとしたら?
それが"奇跡"でしたよね。
ほら、似てる。
僕の好きな臭いがプンプンするでしょ?(笑)


あと、ギリシャ神話からはオリュンポスとかアテネとか、神々の名前が色々使われます。それも好き。
そもそも生命の創造は神の御業ですからね。


個人的には「攻殻機動隊」のタチコマをデカくしたような多脚砲台とかE S.W.A.T.の用いるランドメイトと呼ばれるパワードスーツとか、メカがカッコよくてねぇ。そのあたりも好きなポイントです(ˆωˆ )フフフ…




この「アップルシード」には、劇場版が3作あるんですが、僕はいちばん古い今作が好きです。
そのあとはフルCG過ぎて、ゲームっぽくてね。
でも、お話はどれも面白いし、ネトフリやアマプラで観られますから、よろしければどうぞ!

そんなこんなで僕は大好きな「アップルシード」
りんご🍎かじりながら、観てみませんか?